まずは概要を紹介!

看多機とはどういったサービスなのか、基本的な情報を紹介します。看多機に近い機能を持つサービスとしては小多機があります。小多機は複数の介護サービスを一体的に提供することができます。看多機はそれに加えて看護サービスの提供が可能です。医療依存度の高い高齢者の受け入れが可能となり、地域包括ケアシステムを支えるサービスとしてさらなる拡充が求められています。ただし、誕生して間もないためいくつかの課題も存在します。

  • 「看多機」とは?

    「看多機」とは?

    看多機とは、医療依存度の高い高齢者でも利用できる小多機のことです。誕生した当初は複合型サービスと呼ばれていましたが、名前からサービスの内容がイメージしづらいという理由から、平成27年度の介護報酬改定において看護小規模多機能型居宅介護と名称をあらためました。看護職員の配置が手厚くなっており、看護・介護サービスを同一の事業所で提供することができます。費用は原則1割負担ですが、所得によっては2~3割負担となります。

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  • 「小多機」との違い

    「小多機」との違い

    小多機(小規模多機能型居宅介護)は地域密着型の介護サービスで、通所介護・訪問介護・泊まりのサービスを一体的に提供することができます。サービスごとに異なる契約を結ぶ必要がないため、非常に利便性が高いことが特徴として挙げられます。看多機との違いは、「看護サービスを利用できるかどうか」です。看多機は小多機の機能に加えて看護サービスの提供が可能なため、医療処置が必要な人でも安心して利用することができます。

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  • 登場の背景とこれからの課題

    登場の背景とこれからの課題

    医療依存度の高い高齢者へのケアをスムーズに提供するために誕生したのが複合型サービスです。しかし、業界全体が人手不足であることに加え、サービスの認知度が低いことからなかなか人材が集まらないという課題がありました。そこで、認知度を上げると同時にサービス内容が伝わりやすいように看多機へと名前を変えました。いくつかの参入障壁がありまだまだ数が足りない状況ではありますが、確実に需要が伸びていくことが予測されるため、拡充に向けた支援が求められます。

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  • 近年の動向と今後

    近年の動向と今後

    2019年の11月に開催された中央社会保険医療協議会において、厚生労働省は看多機の訪問診療について、利用者が退院直後に限って加算の算定を可能とするよう提案しました。そして2020年1月29日に訪問診療のルールが緩和されることが決まりました。これにより医療依存度が高い高齢者の在宅移行が円滑化されます。看多機はこれからの地域包括ケアシステムにおいて重要な役割を担うため、今後もルールの見直しや国からの支援が積極的に行われていくでしょう。

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  • やりがいや魅力

    やりがいや魅力

    利用者の状態が回復していくことがなによりのやりがいです。また、利用者だけではなくその家族から感謝される機会もあり、それが多くの職員のモチベーションとなっています。地域一体となって利用者を支える魅力があります。

  • この仕事の特徴

    この仕事の特徴

    看多機では医療処置を行うため、看護師は褥創処置、胃ろう処置、栄養管理、機関吸引、インスリン注射などを行います。また、介護職員と一緒に介護業務を行う機会もあります。今後需要が伸びるターミナルケア分野について多くのことを学べます。